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「口から食べる」を支えていくために
「摂食嚥下」ってどんな意味?
在宅療養の方がおられるご家庭では、かかりつけ医などから普段あまり耳にしない医療に関する言葉を聞くことがよくあるのではないでしょうか? 「嚥下(えんげ)」という難しい漢字の言葉もそのひとつ。「嚥下」とは、食べ物を飲み下して喉と食道を経て胃に送り込むことです。その口から食べる一連の流れを「摂食嚥下」、あるいは「経口摂取」と呼んでいます。
誤嚥性肺炎には要注意
ご高齢の方や病気による後遺症のある方などの中には、食事中にむせたり、咳き込んだり、口の中に食べた物が残っていたりなど、「口から食べる」ことがうまくできない方がおられます。もし、気管に入り込んでしまった食べ物を排出することができないと、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を起こすこともあるので注意が必要です。
大切にしたい「口から食べる」こと
とはいえ、住み慣れた環境での暮らしを続けるための在宅療養にとって、「口から食べる」は日常生活を保つためにも大切にしたいことです。続けていくことが、在宅療養の方の活力や満足度を高め、生きがいにつながっていくのではないかと思います。
「口から食べる」をサポートする専門職も
お食事の際の状態によっては、口の奥に送り込みやすい“とろみ食”に変えてみるなど、口から食べるためのいろいろな工夫があります。「口から食べる」ことをサポートする専門職や専門の看護師などもおりますので、必要な場合には一度相談してみるのもオススメです。