homediホメディ

在宅医療に関わる皆様に
お役立ていただくための
情報サイト「homedi」

在宅医療
お役立ちコラム

「成年後見制度」で在宅療養の方の財産と権利を守る

認知症の不安はご本人もご家族も

在宅療養をされている方の中には、認知症などで日常のいろいろな判断能力が不十分な方もおられるのではないでしょうか。ご本人にとっては「さらに認知症が進行してしまったらどうしよう…」、またご家族にとっては「これからもっと何もできなくなってしまうのかしら…」と、心配ごとは少なくないかもしれません。

財産管理や契約手続きに不安が…

また、不動産や預金などを管理したり、介護サービスの利用契約を結んだり、賃料を支払ったり、なにかと多い手続きなどを行うのが難しくなっているケースもあります。さらに、きちんと判断できないままに契約を結んでしまい悪徳商法に巻き込まれてしまう恐れもあります。

「任意後見制度」と「法定後見制度」

そうした不安や問題を解決するための制度が「成年後見制度」です。認知症などにより判断能力が不十分な方を保護・支援するためのもので、まだ判断能力がしっかりしているうちにあらかじめ後見人を決めておく「任意後見制度」と、すでに判断能力が不十分となっていて支援者が必要な場合の「法定後見制度」の2つがあります。

安心して在宅療養を続けていくために

将来に向けて、ご本人の財産だけでなく権利も守っていくための「成年後見制度」は、だれもが住み慣れた地域で安心して生活していくことをサポートするものでもあります。よりよいかたちで在宅療養を続けていくためにも、この制度の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

【参考資料】

「成年後見制度」に関する詳しい情報は下記の法務省のウェブサイトをご覧ください。
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji17.html