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「認知症カフェ」ってご存じですか?相談しながら地域住民と積極的に交流

今、各地で新しいカフェが次々に

認知症の方が、可能な限り住み慣れた場所で生活を続けていくことができるように今、さまざまなかたちで地域での生活を支える取り組みが行われています。「認知症カフェ」もそうした動きの中から始まったもので、各地で広がりをみせています。

福祉先進国で誕生した取り組み

この「認知症カフェ」、もともとはイギリスやオランダなどの福祉先進国で生まれたもので、地域によっては「オレンジカフェ」と呼ばれているところもあります。お茶などを楽しみながらゆったりくつろげる雰囲気が基本ですが、一般的なカフェとのちがいは、認知症の事情に詳しいスタッフや専門家が常駐していること。そして、喫茶店のような店舗での営業だけではなく、主催者の自宅やレンタルスペースなどでのイベントとして開催されることもあり、認知症の方にとっても過ごしやすい環境になっています。

専門家に気軽に相談できる

カフェによっていろいろなスタイルや取り組みがありますが、中には認知症専門医による講話や相談、体験を語り合うプログラムなどを実施しているところもあります。なかなか本音で話しにくかったりする認知症に関することも、こうした場所を利用すれば、気軽に相談し情報交換することができます。また、楽しみを共有したりしてよい刺激を受ける機会にもなります。

住み慣れた地域で自分らしい暮らしを

厚生労働省は、全国で認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるという推計値を発表しています(厚生労働省:認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)2015年)。これは、65歳以上の高齢者のうち5人に1人が認知症に罹患する計算になります。ぜひこの「認知症カフェ」など、支援のための取り組みを積極的に活用して、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けていただきたいと思います。あなたの地域で催される「認知症カフェ」。探して参加してみませんか。